SENSIBILITY2023
Photo Contest結果
<受賞作品>
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● Gold
エントリーNo.23
松田 直之 『Devellope.』 -
- ディスコネクションを大胆に用いたスタイルではあるが髪の質感などが絶妙でやりすぎてない力の抜き方が絶妙だと思いました。
- 構図バランスがいいですね。モノトーンの使い方が肌と髪のバランスをとっていていいです。ビョークさんなどのフランス映画のチラシやジャケットにできそうな構図的センスに見惚れました。ヘアの遊びもさらに見たくなります。
- アンニュイな気持ちの良い作品です。ウルフボブの様なカットベースの束間での表現なので、ひと束ひと束をもっとこだわって作った方がなお良いです。写真もシンプルな構成なので、写真の撮り方に強さがあればもっと良い作品になると思います。
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● Gold
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● Silver
エントリーNo.32
宍戸 文彦 『hearty hair presents』 -
- ベースのカットデザインを活かしたスタイリングと繊細なテクスチャー作り、写真のディレクション力、とても強い作品になっています。顔やヘアにかかる光の様なラインの分量の賛否の意見が出ると思いますが、フォトでの表現 インパクトのあるとてもクールな作品です。
- 写真的かっこよさがすごく先に出ています。襟足の動きや束感が素敵そうでもっとしっかりみたいと思ってしまいます。前髪の短さ、イレギュラーに長い部分とカットがうまいのがよくわかります。
- 面白い質感の写真です。
もう一つ髪のデザインが見えやすいとさらに良くなると思いました。
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● Silver
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● Bronze
エントリーNo.33
玉木 孝裕 『ラポールヘアー』 -
- 作品として見ても広告になるレベルで全体のまとまりにプロっぽさを感じます。全体的にベージュトーンでまとまったヌーディーなアンニュイさと、カットラインを出して赤いリップで締めたバランスタッチがとても良かったです。ファッションのハイブランドの広告の方程式に似ているので、業界を股にかけた上質な作風でした。
- クラシカルでレトロな雰囲気が今の時代に逆に新鮮に見える作品だと思いました。フロントの動かし方も絶妙だと思います。
- 写真の美しさ、モデルの魅力を最大限に活かしてます。ファブリックとヘアの色合いも素晴らしいです。ただ前上がりのフロントラインのディテール、前髪のスタイリングのミックスが硬すぎるところを工夫すればもっと良い作品になると思います。
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● Bronze
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● U-29Gold
エントリーNo.6
伊藤 未咲 『coyen』 -
- センスを感じる作品です。肌の艶と髪のテクスチャーのバランス、髪の顔周りのまとわり、したたり感から出るムードがテイストを超越してエネルギーを感じる作品でした。
- 民族的にも見えて都会的にも見えるので、肌と髪とのバランスを生々しくエネルギーを出していて素敵でした。サイドの髪をウェットとしても、もう少しシルエットをいじって、練って、壊したりするとさらにいいです。
- モデルさんの表情はちょっと気になるところはありましたが、ハードでクールさは出ています。ミニマムなデザインなので顔回りの毛束をもう少し繊細にアプローチできればもっと良い作品になると思います。
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● U-29Gold
<総評>
今回も素晴らしい作品に出会いました。
全国的にコロナ禍の中、様々なイベント、特にモデルを使い、たくさんの人が集うイベントが中止になりました。
そういったイベントの中でも、JHAなども含めフォトでのコンテストで全国のクリエイターたちは盛んに活動を続けていました。
フォトによる表現は継続する中で生まれます。自分らしい表現は何度も様々なアプローチやディレクションをすることで作り上げられます。
素敵や感動を生む作品はモデルやフォトグラファーとの出会いも重要ですが、それを求めるのもヘアデザイナー次第です。
今回のフォトコンテストでの作品点数は少し少なかったと感じましたが、美容の仕事はクリエイティブな世界が支えているので、もっともっと東北のエリアが盛り上がり、たくさんの素敵な作品が生まれる事を楽しみにしています。